【甦れ、私の感性】
中学2年生の夏休み。
毎日3行くらいの日記をつける宿題があった。
これは、夏休み終わり間近に、
「日記全然書いてない!え、この日何したっけ?あーもう、1日暑かったです。だけでいいや!」
ってなるようなそんな宿題。
しかし、私は
夏を満喫した日も、家でぐーたらした日も
あえて
びっしり
こと細かく
空白無く全ての行という行に文字を埋めて提出した。
別に優等生でもなく、ただの普通の生徒だった私だけれど、こんなめんどくさい宿題をしっかりこなす生徒はいるのだろうか?
真面目にやるのださい、だれてる自分いけてるとか
そういう空気漂う中学2年というこの瞬間に、あえて、しっかりやってみたらおもしろいのでは?
とネタでやってみたのだった。
しかし、そんな不順な動機でやった宿題にもかかわらず、先生は予想以上に大絶賛してくれた。
予想通り、毎日ちゃんと書く生徒はいなかったらしい。
「まるで小説を読んでいるようでした。冬休みも楽しみにしています。」
と言ってくれたことがかなり嬉しかったのを覚えている。
(そしてその日記はしばらく友達に回し読みされることとなった。)
この出来事が、私が言葉に魅力を感じ、文章を書くことが好きになった始まり。
長い前置き
最近、何か書きたいことがあってもなかなか思い浮かばず言葉にすることが難しく感じる。
仕事に追われる毎日だからか
正解を求められて自分の思うことを言えない日々だからか
感性がだいぶ鈍っている気がする。
学生のときの作文とか
前置きで書いたあのめんどくさい毎日の日記とか
今は書けるのだろうか。
だから少しずつ感性を取り戻していきたいと思った。
まずは自分の気持ちに素直になること。
そして自分と向き合うこと。
今私に必要なのはそういう時間なのだ。
毎日半日以上仕事して残業おばけになってる場合ではないんだー!
と心に誓う日であった。
追記
先生のご希望通り、冬休みの毎日日記も文字で埋め尽くし提出したけど先生からの返却がなかった。先生の感想は未だ聞けてない。